山口県旧県会議事堂

弊社「株式会社中野グラニット」自社採石「大津みかげ石」が使用されています。

山口県旧県会議事堂

山口県旧県会議事堂

山口県旧県会議事堂

ex-hall of yamaguchi prefectural assembly

 旧県会議事堂は中央屋根に、先端が半球形、下部を直方体とした塔屋が配されているところが特徴的です。竣工当時の玄関扉は、米国の近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの影響をうかがえるような斬新なデザインでした。そして、玄関ホールは、全体的にアーチで構成され、華やかな印象を与える空間となっています。

 

山口県旧県会議事堂

 議場わきにある階段の、手すりの親柱部柱頭に、中央塔屋のデザインとの相似を発見することができます。中央塔屋のシンポリックな意匠が、内部でも反復されているのです。

 

山口県旧県会議事堂

 玄関ホールにある受付のドア。アーチ型の繰り抜き部分に、三角形のペディメントが施されています。そのモダンで洗練されたデザインに、当時におけるセンスの斬新さをうかがうことができます。

 

山口県旧県会議事堂

 玄関口の左わきにある、床下の空気抜きグリル。野花を図案化したように見えるデザインがユニークです。人の目に触れる可能性のある、あらゆる細部にまで、美的配慮が行き届いています。

 

山口県旧県会議事堂

 現在の私たちは、垂直に見通しのきく、直線的な廊下に出会うことが少なくなりました。陰影に富んだ、奥行きのある廊下の光景は美しく、人がそこに佇むだけで絵になります。

 

山口県旧県会議事堂

 議員控室の天井。天井装飾は各部屋ごとに異なっており、和趣味を大胆に取り入れた、細部にわたる独創的な意匠も、この建物における大きな見どころです。

 

山口県旧県会議事堂

 1階に四角、2階に半円形の高窓を配して、外観にやわらかさと品格を与えています。各階層ごとに、窓の形を変えて変化をもたせるのも、ルネッサンス様式の特徴のひとつです。

 

山口県旧県会議事堂

 屋根は天然スレートが使用されており、色の美しさ、きめの細かさ、つや等が建築物の美しさをいっそう引き立てるものです。

 

山口県旧県会議事堂

 産地は宮城県雄勝町で、国内唯一の生産地です。

 

山口県旧県会議事堂

 県政が生み出されていった、最大の舞台といえる議場。議長席や演壇、議員席、2階部分には傍聴席、記者席といったものが復原されました。璧、天井面には幾何学模様の格調と威厳ある装飾が施されています。