葬儀から火葬までの注意点

葬儀から火葬まで

弔問・香典・供物

•知らせを受けたら、近親・知人・隣近所の人は悔みの言葉を述べます。

•親しい間柄なら手伝いを申し出ます。

•通夜に参列するか、玄関で悔みに参上した旨を告げるだけで辞去するかは、親疎の程度によります。

•勧められれば、礼拝して冥福を祈ります。

•遠方または都合がつかないような場合は、電話か弔電を打って悔みを述べます。

•告別式の知らせを受けたらできるだけ参列するようにします。

•香典は、通夜または告別式当日の何れかに持参します。

  四十九日まで 四十九日以降
不明 御香典・御香料 御香典・御香料
一般 御霊前 御仏前
浄土真宗(真宗) 御仏前 御仏前
神道 玉串料・御神前料 玉串料・御神前料
キリスト経 御花料 御花料

•現金は、内包みして金額を記します。

•金額に決まりはありませんが近親者やお世話になった方程多く包みます。

•白紙に黒白の水引きをかけたものを用いる方が無難です。

•水引きは、黒または銀(右)と白(左)の結び切りのものとします。

•裏側、中央下や左寄りに住所氏名を記し、小さく金額を記します。

•香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、祭壇の霊前に供えるか、受付に手渡します。

•香典以外の供物に、生花・花輪・菓子・果物などがありますが、故人が生前特に好んだ食物を供えるとよいでしょう。

•花は白い淡色で、あまり匂いの強いものは避けます。

葬儀と告別式

•会葬者多数の場合は、近親者だけで葬儀を行い、ひき続き一般会葬者の告別式を行います。

•肉親だけで葬儀をすませ(密葬)、日を改めて告別式を行うこともあります。

•自宅・寺院・斎場などで行います。

•祭壇に向かって右側に遺族、左側に参列者が着席します。僧導師が祭壇正面に着席します。

•開会の辞の後、読経が行われます。

•導師の焼香が済むと、読経のうちに、喪主・遺族・親族・友人などの順序で焼香します。

•式場が狭い場合は、香と香炉を回す、「まわし焼香」をすることがあります。

•弔辞・弔電の披露で葬儀は終了します。

•告別式を行う時は、僧の席を脇に移して、中央正面を参列者の通路にあけ、遺族は脇に並んで、焼香の参列者に対して礼をします。

•焼香が済んだ後、一時僧侶が退場し、世話役が立って、閉式と会葬の礼を述べ、喪主も並んで礼をします。

線香・焼香

•線香はふつう二本あげるが、一本でもよく、一本を二本に折ってもかまいません。

  焼香(●=頂く) 線香
天台宗 未定 3本縦
真言宗 3回● 3本縦
浄土宗 未定 1本縦
浄土真宗 1回 1本折横
真宗 2回 1本縦
臨済宗 1回 1本縦
曹洞宗 1回●2回 1本縦
日蓮宗 1回か3回 1本縦か3本縦

※焼香に際しては、左手に数珠を持ってまず僧侶と遺族に礼をし両手に数珠をかけて棺前で合掌します。

※左手に数珠をかけたまま右手の三本指で香を摘まむ。

※焼香後は再び右手を左手の数珠の中に入れて合掌します。

※僧侶と遺族に会釈して自分の席にもどります。

•火は祭壇のろうそくの火から移してつけますが、炎が立った時には、口で吹き消さず、必ず片手で風を送って消します。

•葬儀・告別式が終了したら、火葬があります。

出棺

•供花で棺の中を埋め肉親や親しい者の手によって「釘打ち」といい、棺の蓋を小石で軽く二回ずつ打ちます。

•釘打ちが済むと、棺は近親者や友人の手でかつぎ足を先にして、霊柩車に運びます。

•出棺に当たって、喪主または親族代表が会葬者に礼を述べ、一般会葬者は霊柩車の出発を見送ります。

•写真・位牌は近親者が持っていきます。

•「逆縁」になった配偶者や親は、火葬場まで行かないのが習慣です。※逆縁(ぎゃくえん)とは、親より先に 子供が亡くなった場合のこと。

火葬

•事務所に火葬許可証を提示し手続きを済ませます。

•棺を安置して、花を飾り、僧侶が最後の読経を行います。

•棺に付き添ってきた人達は焼香をします。

•火葬は約一時間ほどかかるので、その間休憩所で待ちます。

•骨上は足・腕の骨・腰骨・背骨・肋骨・頭骨と下半身から上半身へ、二、三片ずつ、箸わたしをして摘まみあげ、骨壷に入れます。

•最後に故人ともっとも血のつながりの濃い人が「喉仏」を拾います。

•分骨の場合には、別に用意した小さい容器に分けて入れます。

•留守の者は、この間に祭壇を片づけ、遺骨を迎える準備をしておきます。

•[神道]火葬場から帰った者は、塩をふりかけ、手を洗って、穢れを清めます。

•遺骨は、机に安置し、写真と位牌を飾って線香をあげます。

•埋葬・納骨の日取りを決めます。

会葬の礼

•世話役から事務を引きつぎ、弔問会葬者の名簿によって、礼状を発送します。

•最近は葬儀場で退場する会葬者に、印刷をしたはがきを手渡す方法が多いです。

•世話役・手伝いの人には、よく礼を述べて、品物を贈るなどして、感謝の意を表わします。

•葬儀にあたり、特に世話になった人などには出向いて挨拶をするのが礼儀です。

•香典返しは、俗に半返しなどといい、頂いた額の半分で良いとされています。

•香典返しは、四十九日までには済ませます。

•遺品を整理して、ゆかりのある人達に分けますが、これも三十五日か四十九日までに行います。

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2016年10月02日|サポート情報:ご遺族の方へ