宗派での香炉と線香の違い

お線香

宗派での香炉と線香の違い

 仏教にはお線香は必需品です。しかし宗派により焚き方が異なります。日本に於ける最大(門徒数)宗派「浄土真宗」はお線香を横に寝かせます。もっと言えば浄土真宗は線香よりお香を推奨しています。お線香を横に寝かせるのは浄土真宗だけで他の宗派はお線香を立てます。よってお墓に於いても宗派により香炉の形は変わっていきます。

 又、浄土真宗では竿石(仏石)の正面の文字(題目)を「南無阿弥陀佛」とすることを推奨されます。〇〇家は左右面又は上台(上から2番目の石)に彫ります。

 上の写真はステンレス製香炉皿と言い浄土真宗用の為にあります。灰で汚れた場合は皿だけを取り出して簡単に掃除が行えます。

宗派での香炉と線香の違い

 一方、他の宗派は線香を立てますので写真のようなステンレス製の受け皿線香立てを使います。これも同じく灰で汚れた場合、簡単に取り出して掃除することが出来ます。

肝心な石香炉は様々な形から選択出来ます。

宗派での香炉と線香の違い

 受け皿線香立ての場合は台石の中央に穴が開いており、そこに受け皿線香立てを嵌め込むようになっています。

宗派での香炉と線香の違い

 浄土真宗でお香を焚きたい方は土香炉を用います。蓋付きもありますので中が湿気る事はありません。

宗派での香炉と線香の違い

 昔ながらの香炉は単純に四角い石の天端に窪みを施し砂を敷き線香を焚きますが雨水により砂が湿気りお線香が立て難くなるのが難点です。しかし、安価で馴染みのある形ですから和型のお墓には調和のとれた風合いが醸し出されます。

宗派での香炉と線香の違い

 こちらは、供物台(経机型)観音扉式香炉で高級品です。

宗派での香炉と線香の違い

 一石供物台(経机型)香炉で一つの石から加工して造りますので手間がかかり加工費が加算されます。

宗派での香炉と線香の違い

 ドーム型香炉。洋型のお墓にピッタリです。

宗派での香炉と線香の違い

 こちらは3つの部材を接着して造る屋根付き香炉です。和型、洋型共に合います。

 この他、沢山の形の香炉がありますのでお好みのものを選ばれると良いでしょう。

関連キーワード

2016年10月02日|サポート情報:リフォーム, 建墓, 豆知識