つき臼とひき臼

お餅つき

臼

 お正月、最近見かけなくなった庭先での「餅つき」。でも未だ家族で恒例行事にしてらしたり、町内会で子供向けに行ったり需要はあるようです。

臼

 昔の搗臼 (つきうす)は上面や窪み(凹面)面がのみ仕上げ程度でしたが、現在の研磨技術ですと鏡面仕上げも可能です。しかも、既製品ではなく、その都度のオーダーですから深さ・広さ・高さ等、注文者さまのご要望にお応え出来ます。

挽臼 (ひきうす)

臼

 50~60歳以上の方は「どこかで見た」事があると思います。挽臼 (ひきうす) です。こちらも完全、都度オーダーなので大きさや形をユーザーの意のままに造る事が出来ます。どこかの記事で見かけましたが珈琲豆を挽く為に挽臼の需要が増えたとか。

安価希望なら輸入石

臼

 自社工場で造る事は可能ですが簡単に出来るものではありません。相応の時間(日数)を要する為、日本国内で造ると早いですが高くなります。お薦めは輸入石です。輸入石で造る場合は、その国の工場で造りますので日本に比べ、人件費が安い。これは衣服・自動車・家電など殆ど日本にある製品は何らの形で外国に携わっている事と同じ理屈です。

その他こんな物あんな物

表札

 これは「表札」です。デザインもお好きに出来ます。形の決まっている表札は近くのホームセンター等で売られてますが石製だとお値段も結構お高いと思います。私達はプロですので石を見れば国内産か海外産かは一目で分かりますがホームセンターで売られているのも海外(中国)産です。

 表札の場合は文字彫りも必要ですが「文字彫り」まで海外なのかどうかは定かではありません。ホームセンターの場合は形が決まっているので、文字を彫ってない状態で大量に輸入して国内でストックし注文毎に国内業者に委託して文字を彫っているのかもしれません。

 問題のお値段ですが、お客様に当社の見積をお渡しした際に「ホームセンターの方が安かったら遠慮なくそちらでご購入することをお薦め致します」と申しましたが「当社の方がかなり安かった」っと注文を賜りました。結局のところ、いくらホームセンターといえども注文してからの加工品(文字彫り等)については、例え「薄利」であっても所詮外注なので商社などを通せばお高くなるのでは?っとの結論付けました。勿論、調査した訳ではありませんので全ての加工品がそうだとの「断言」は避けさせて頂きます。

何でしょう?

何でしょう

 ご依頼主に尋ねたところ気象や宇宙などの観測に関係あるものだそうです。どうやら「劣化しないもの」でなくてはならず石材になったようです。この世で劣化しない加工材料なんて存在しません。しかし劣化速度が極度に遅い材料は石材になります。鉄は錆、木は腐り、コンクリートはもって50~60年です。唯一、丈夫で長持ちするのがステンレスですが石材と比べ重く(約3倍)コストが高いのが難点です。

 石材にも難点はあります。いくつかの石材の組み合わせで造る場合、石材同士の衝突による欠損です。石材と石材が強い衝撃でぶつかると何れかが欠けてしまいます。据付職人はここに最大の注意を払って組立ます。

石造幟柱

石造幟柱

 幟(のぼり)の柱です。主に神社の鳥居前にお祭りの時に幟を立てますが、その幟を固定する石柱です。通常3~4mあり下部1mは地中に埋めコンクリートで固定します。各面には寄贈者・神社名・寄贈年月日などを石彫します。

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2020年09月24日|サポート情報:豆知識